過去ログ - 天子「どうせ私なんか、術もアニマもない、人間のクズなのよ!」
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12: ◆ABsCEpS5PQ[saga]
2011/06/13(月) 20:56:24.54 ID:tIjaTx+e0
霊夢:
あんたは探索行に加わらなかったの?

?:
この酒場に来る人は、みんなクヴェル探しが目的だとでも思ってるわけ?


その女性は意外にも気さくな笑顔で言葉を返してくる。
……いや、違う。あれは「気さくな笑顔」なんかじゃない。
「気さくな笑顔」が片方の口角だけ鋭くつり上がっていたり、細めた瞼から覘く瞳がこちらを明らかに冷たく見下していたりするもんか。
あれは魔性の女(笑)の笑みだ。


妖夢:
そ、そうですよね。そうとは限りませんよね。
私はみょんといいます。新米のディガーです。


どうも態度が大きい霊夢に任せるとまずそうだ、ということで霊夢を押しのけて私が話を始める。


幽香:
私は幽香、術師よ。
クヴェルの探索行に加わるためここに来たの。
でもリーダーが記憶障害持ちの危険人物だった。
だからやめた。


ツッコミ所が多すぎる。
やっぱりクヴェルを探しにきたんじゃないか!
とか、
そんなリーダーで大丈夫か?
とか……


妖夢:
ちょ、ちょっと私の半身にティースプーン刺そうとしないでくださいよ。


とか。


幽香:
あら、デザートの方と間違えちゃったわ。
ごめんなさいね。


そう言ってウフフと笑うその表情は、やっぱり魔性の女(笑)のソレだ。


妖夢:
まあ……やっぱりクヴェルを探しに来たんですね。
私と行ってくれませんか?
幽香さんは強そうですし。

幽香:
強そう、ではなくて、最強なのよ。
ほら。


幽香さんが私の頭に手を翳すと、私は渦巻く樹のアニマを感じた。
そしてカチューシャのリボンの反対側の辺りに違和感が生まれた。
なんか生えた。


妖夢:
な、なんですかこれ。


問いに答えることなく幽香さんは私の頭からそれを取って私に見せる。


幽香:
イラクサの花よ。
花言葉は悪意とか、残酷とか……ね。

ま、取り分が半分なら乗るわ。
普通は6:4でディガーの取り分が多いものだけど、あなたは新米だし。



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