過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.11
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◆Neko./AmS6
[sage saga]
2011/11/20(日) 23:04:39.29 ID:Lo9WU8Kro
桐乃がまだ保育園へ通っていたとき、桐乃を迎えに行くのはいつも俺の役目だった。
当時は保育園が終わる時間と学校の授業が終わる時間が同じだったから、
俺は授業が終わると、友だちからの遊びの誘いを振り切って保育園へ走って行ったもんさ。
それでも、たまには誘いを断り切れないことだってあったんだ。
保育園には色々と家庭の事情ですぐに迎えに来られない親もいるわけで、
そんな園児のために居残りクラスが設けられていた。
俺が遊びの誘いを振り切れなかったときは、桐乃も当然その居残りクラスにいるわけで……。
桐乃は他の園児のように絵本を読んだり、積み木で遊んで待っているわけでもなく、
窓ガラスに張り付いて、俺が迎えに来るのをひたすら待っていた。
「あの頃、おまえにも今みたいに友だちがいれば、俺だって野球くらいやってたかもな」
「し、しかたないでしょ。……あの頃は、あたしもどっちかっていうと人付き合いが苦手だったし、
遊び相手なんて、あんたがいれば……十分だったし」
桐乃は俺が迎えに来たのが分かると、決まっていつも怒ったような顔で玄関から飛び出してきた。
俺があと五分でも遅れていたら、怒った顔は泣き顔に変わっていたかもしれんけど。
保育園の帰り道、桐乃は、俺のシャツの裾をしっかりと握ったまま離すことはなかった。
文句を言いながら俺のシャツを握っていたときの姿は、あの夏コミのときとまったく変わらねえ。
「あんた、小さい頃あたしと一緒によくやった、かくれんぼって今でも憶えてる?」
「ああ、俺がいっつも鬼で、おまえが隠れる役ばっかだったのは憶えてるさ」
「あたしは早く見つけてもらいたいんだけど、あんたって、かくれんぼやらせてもダメじゃん?
そのうちに、あたしはいつも眠くなっちゃって、気が付くとソファーの上で寝かされてて、
ちゃんと毛布も掛けてもらってて……あれって、あんたがやってくれたんだよね」
「俺以外だったら怖いわ。……おまえは、いっつもとんでもねえ所に隠れてっから、
捜す俺だって大変だったんだよ。
ひとりかくれんぼやってんじゃねーよって言いたかったぜ」
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