122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/06/16(木) 19:53:13.96 ID:9FQ/wK2Lo
>>116
電話で対応してくれた女性は、やたらと無愛想だったがなにしろ現在の上条当麻にとってはバイト自体が初体験なのだ。
こんなもんかな、と特に気にしないことにして面接場所に指定されたファミレスに向かうことになった。道すがらいろいろな事を考えた。
青ピや土御門が遊びに誘ってくれても、金欠を理由に断ったりしなくてもいい。
いつも腹をすかせている同居人も満足させてやる事ができる。なんやかやと言いつつも、自分の料理を「美味しい」と言って食べてくれる姿を見るのが好きだった。
なにせ時給が高いのだ。土御門に借金を返したとしても、かなりの金額が残るはずだ。
まだ見ぬ未来に思いを馳せつつ、上条が面接場所だというファミレスに着いたのは指定された時間ぎりぎりだった。
「いらっしゃいませ。一名様でしょうか?」
「あ、いえ。ええと、待ち合わせです。
女性が三人男性が一人の四人で既にいるはずなんですが」
上条当麻はフラグメイカーでありながら、その鈍感さゆえフラグブレイカーでもある。
その鈍感な上条でも、女性店員の顔がくもったのを見逃さなかった。
「あ、ああ。あちらの、席のお客様だと思います••••••」
指し示された方向へ歩を進めると、女性店員が顔をくもらせた理由とゆうものが上条にもわかってしまった。
上条当麻の人性を大きく変える事になるその四人組は、端からみれば迷惑だった。どんなによくゆっても個性的という言葉では表現できそうにない。
続けない
607Res/183.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。