過去ログ - ほむら「幸せな明日を迎える為に」
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148: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 08:10:28.21 ID:Yh4BJeEl0
朝です。
というわけでおはようございます。
とりあえず。
12話13話を投下します。
149: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 08:11:15.79 ID:Yh4BJeEl0
第12話
『僕としてはお断りだよ。』
150: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 08:11:53.98 ID:Yh4BJeEl0
「どう? リハビリ」
「う〜ん。足の方はいけそうだよ。
この調子で行けば、2週間後には歩けるんじゃないかって」
151: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 08:12:31.03 ID:Yh4BJeEl0
「左手は無理そうだって。そう言われたよ」
恭介の自嘲じみた笑いが病室に響く。
「恭介……」
152: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 08:13:26.53 ID:Yh4BJeEl0
突然出てきて突然消える。
そんなヤツだから。
「さやか? どうかした?」
153: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 08:14:04.82 ID:Yh4BJeEl0
「恭介、やっぱりさ。その左手が動くようになったら嬉しい?」
「ん? ああ、それは嬉しいよ。当然。
もう一度バイオリンを弾けるんだから」
154: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 08:14:45.38 ID:Yh4BJeEl0
「けど、正直。もう直らなくて良いかなって言う風に思えてくるんだ」
「え?」
どうして?
155: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 08:15:42.56 ID:Yh4BJeEl0
恭介がキュゥべえがいる窓際を見つめる。
「僕は、作曲家になろうと思う。どうかな? さやか」
恭介が私に微笑む。
156: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 08:16:30.35 ID:Yh4BJeEl0
《訳がわからないよ。バイオリンが好きなのに作曲家?
君が願えば、彼は弾けるように――》
《煩い。恭介が望んでないんだから、私が余計なことするわけにはいかないよ》
157: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 08:17:06.12 ID:Yh4BJeEl0
「そうだね、けど。どうせあったとしても。
代償無しには得られないだろうし、僕としてはお断りだよ。
代償もなく、何でもかんでもできるのはアニメとか小説の世界だけだって
僕はそう思うから。だから、そんなことは望まないよ」
158: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 08:18:02.50 ID:Yh4BJeEl0
《僕は失礼させてもらうとするよ》
キュゥべえが忽然と姿を消す。
別に良い。
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