過去ログ - ほむら「幸せな明日を迎える為に」
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197: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 19:30:56.59 ID:Yh4BJeEl0
「そう? 美味しいの?」
「ええ、貴女だって。毎回そのコーヒーじゃない? 」
先輩が意地悪な笑みを浮かべて言う。
198: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 19:31:33.92 ID:Yh4BJeEl0
先輩は子供っぽい笑みで言う。
「別に構わないわ」
私達は互いのカップを交換し、一口飲む。
199: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 19:32:02.96 ID:Yh4BJeEl0
私のコーヒーは無糖。つまりブラックコーヒー。
何で好きになったかって言うのは、
今まさに目の前で苦い。と半分涙目になっている先輩のせいである。
200: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 19:32:33.54 ID:Yh4BJeEl0
私が酷い酷いと繰り返す先輩を傍目に、
コーヒーを口に含んだ瞬間だった。
「――あ。間接キスしちゃったわね」
201: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 19:33:12.49 ID:Yh4BJeEl0
「げほっ、げほっ……あ、貴女は急に何を言い出すのよ」
「え? だって、事実でしょ?」
確かに。
202: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 19:33:41.38 ID:Yh4BJeEl0
私はため息を零して言う。
「さぁね」
楽しそうに返事した先輩を見て悟った。
203: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 19:34:08.18 ID:Yh4BJeEl0
「私達独り暮らしだし、同居のアパートでも探す?」
喫茶店を出た後、私達はまた歩いていた。
「何言ってるのよ」
204: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 19:34:41.13 ID:Yh4BJeEl0
などと心で呟いた時だった。
不意に先輩は私の手を引いて、アクセサリーショップへと連れ込む。
「急に引かないで。転んじゃうから」
205: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 19:35:12.73 ID:Yh4BJeEl0
「何か欲しいものでも?」
「そうね、私と貴女のお揃いの何か」
え?
206: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/16(木) 19:35:40.91 ID:Yh4BJeEl0
「え、ええ。まぁ」
先輩の嬉しいと言う感情の大きさにたじろぐ。
私としても、孤独から出てこれたのは嬉しい。
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