過去ログ - ほむら「幸せな明日を迎える為に」
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352: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/17(金) 18:32:59.91 ID:scSCPRnH0
「そうさ。僕達には感情がない。
極まれにそういう類のものを持つものが生まれるけれど、
それは精神病として扱われるだけさ」
QBが淡々と語る。
353: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/17(金) 18:33:38.00 ID:scSCPRnH0
「機械? 僕がかい?」
「そう」
「訳がわからないよ。僕はれっきとした生き物だ。
354: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/17(金) 18:34:05.84 ID:scSCPRnH0
「人はね。機械的人間っていう種類があるの知ってた?」
「アンドロイドかい?」
「そうといえばそうだし、違うといえば違う。
355: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/17(金) 18:35:10.00 ID:scSCPRnH0
「そこだよ。ただ、相手に対して一切何の感情も持たず、
ただ、黙々と自分の役割を行うだけの人間。それが、機械的人間」
「良く解らないね、それでも人間なんだろう?」
356: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/17(金) 18:35:51.74 ID:scSCPRnH0
「うん。正解。じゃぁ、キュゥべえはどう?
上司とかいるか知らないけど、命令だけを行うだけの機械じゃない?」
私はそう言ってキュゥべえを抱き上げる。
357: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/17(金) 18:36:23.79 ID:scSCPRnH0
「キュゥべえは、魔法少女にするよね?」
「ああ、そうさ」
「魔法少女のピンチを助ける? 魔法少女候補から外れた子を、
358: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/17(金) 18:36:59.52 ID:scSCPRnH0
「……良く、解らないよ」
「うん、だから。可哀想なんだよ。キュゥべえは」
「訳がわからないよ」
359: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/17(金) 18:37:27.65 ID:scSCPRnH0
私はそう言ってキュゥべえを抱えたまま、恭介の所へと向かった。
「さやか、お帰り」
「ごめんね、少し遅くなっちゃった」
360: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/17(金) 18:37:56.33 ID:scSCPRnH0
「いやいや、私はムードメーカーサヤカって言う異名がですねぇ」
「くくっ、なんだいそれは。でも、さやかなら本当につきそうだね」
今、目の前で恭介が笑っていること、これは私の幸せ。
361: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/17(金) 18:38:34.77 ID:scSCPRnH0
「ねぇ、恭介」
「ん?」
「私がもし、人間じゃなくなったらどうする?」
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