過去ログ - ほむら「幸せな明日を迎える為に」
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477: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/18(土) 07:25:00.27 ID:qh6gZ+210
「それで誰かを死なせちゃ意味が――」
「死なせない!! 杏子が言ったじゃん!! 「使い方を間違えれば」って、間違えなければ良いんだよ!!」
「そんなこと――」
478: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/18(土) 07:25:26.89 ID:qh6gZ+210
あの時の杏子は嬉しそうだった。
「あれは……」
「困ってたから助けた。違う?」
479: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/18(土) 07:25:57.28 ID:qh6gZ+210
私は杏子の目を見つめる。
「人の為に何かをすることは、人を笑顔にすること
自分の為にしかしない行動は、人を悲しませること
そう、解ってるんじゃない?」
480: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/18(土) 07:26:24.77 ID:qh6gZ+210
「それは、杏子が悪いわけじゃない。
ちょっと、間違えただけ。それにさ……」
「なんだよ」
481: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/18(土) 07:26:55.45 ID:qh6gZ+210
私はそう言って微笑み、杏子に手を差し出す。
「私達と協力しようよ。ほむら達は杏子を必要としてる。
必要としている所に加わって、誰かを不幸にさせることなんて、
絶対にありえない」
482: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/18(土) 07:27:21.99 ID:qh6gZ+210
「はぁ? そんなこと思ってない」
「じゃぁ、思って」
「……断る。アタシがなんであんたたちを助ける必要があるんだよ。
483: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/18(土) 07:28:00.33 ID:qh6gZ+210
「それは解らないけど、でも――」
「……でもま、この街にワルプルギスの夜が来るんだろ?」
「え? うん」
484: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/18(土) 07:28:27.62 ID:qh6gZ+210
「杏子……あんたねぇ……」
「なんだよ。自分の為に動くんだから別に良いだろ。
それとも迷惑か? 自分の為だし、なら。
アタシは好敵手の一般人。美樹さやかの為ってのはどうだ?」
485: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/18(土) 07:29:00.95 ID:qh6gZ+210
「どうして急に?」
「……仲間が居れば。あんなことはもう起こらないんだろ?
アタシと同じことが起こらないんだろ?
それを、約束してくれ。
486: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/18(土) 07:29:36.93 ID:qh6gZ+210
「うん、約束するよ。みんなも絶対、協力してくれる」
「それと、あくまでアタシはアタシのために魔法を使う」
「悪いことに使う以外なら平気だと思うよ?」
487: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/18(土) 07:30:07.27 ID:qh6gZ+210
「ばっ、誰があいつらなんかとっ」
「じゃぁ、私と? って言っても親が居るから無理なんだよね」
私はそう言って苦笑する。
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