過去ログ - ほむら「幸せな明日を迎える為に」
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750: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/21(火) 21:47:20.25 ID:GDz5y0Q00
キュゥべえは俯いていた顔あげ、私を見つめてきていた。
「なんだかとっても、救われない気持ちだ。
何かが欠けてしまうような、震えてしまう何か……
751: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/21(火) 21:47:50.01 ID:GDz5y0Q00
キュゥべえの体がかすかに震える。
「キュゥべえ、このままだと、みんなはどうなる?」
「……僕の推察では、勝てない。
752: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/21(火) 21:48:19.26 ID:GDz5y0Q00
「ねぇ、キュゥべえ、私の願いも叶えてくれるよね?」
私はそう言って微笑む。
驚いたキュゥべえの表情が私に向けられる。
753: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/21(火) 21:48:52.31 ID:GDz5y0Q00
「そう……だけど。
暁美ほむらを君は悲しませたいのかい?
彼女は君を人間のままで居させてあげたいと」
754: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/21(火) 21:49:28.29 ID:GDz5y0Q00
私は茶化すように笑う。
「……どうしてもと言うのなら。
僕は君の願いをかなえるよ。
755: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/21(火) 21:49:55.10 ID:GDz5y0Q00
ほむらちゃんの為に、私の契約は許可したくない。
今までとは真逆の立場だね、キュゥべえ。
「どんなことでも?」
756: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/21(火) 21:50:35.10 ID:GDz5y0Q00
「僕がこんなことを言うのは、眉唾物というか、
馬鹿らしい、かもしれない。
でも、僕は。
757: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/21(火) 21:51:04.25 ID:GDz5y0Q00
「でも、このありふれた日常、
マミが紅茶を飲んで、ほむらがコーヒーを飲んで、
さやかと杏子がケーキを取り合い、まどかが止めに入る。
758: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/21(火) 21:51:42.75 ID:GDz5y0Q00
そう言い終えたキュゥべえの頬を涙が伝う。
「そうだね、私も。そんな日常が大事だからこそ。重要なお願いがあるの」
「……まどか」
759: ◆LFImFQtWF6[saga]
2011/06/21(火) 21:52:09.01 ID:GDz5y0Q00
「誰かが幸せなら、誰かが不幸になってる。
それが世界。
幸せがあるから不幸があって、不幸があるから幸せがある。
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