26: ◆r3vckS1wEQ[age]
2011/06/17(金) 00:05:43.33 ID:V8Y1F53j0
____________
「逃げるよ。君。」
女は、そう言うと俺の手をとって走り出す。
…ちょ速い速い速いってェ!!!!
杖を必死に動かし何とかついていく。
助けてくれたのはありがたいんですケド…キツい…うおェ…
走る。走る。走る。
走るという慣れない行為は、俺の心臓をひどく圧迫した。
俺はなんとかついてゆく。
文句を言える状況でもねェし、そンな事考えてる暇もなかった。
そして、駅前の路地裏に入った。
息も絶え絶えだ、限界が近い。
ちょ…うぉえ…しむゥ…
「ここまでくれば大丈夫ね」
女の立ち止りかたはまさしく急の一文字に尽きた。
ちょ!急に止まるんじゃねェ!!バランスがっ
…その時の俺は三下の事を笑えなかっただろう。
俺は杖付きだ。もちろん急に止まるのは慣れてねえ。立ち止り、振り返った女を、俺は、
「ッ!!きゃっ」
「うお!」
490Res/310.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。