過去ログ - ほむら「ガングリフォン?」
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15:[sage]
2011/06/15(水) 22:26:37.01 ID:DsyMhTCS0
 歩兵戦闘車が2両、対空機関銃が1両。

 対空車両が残っているのが厄介だ。あれが残っている限りは、
”HIGH-MACS”の持ち味である三次元機動が制限される。

 そう判断した私は、盾の中から有線誘導式の対戦車ミサイルを取り出す。
数が少ない貴重品ではあったが、今使わずにしていつ使うのか。

 私がそのミサイルのロックを行っている間に、”HIGH-MACS”は
2機とも空に浮かび上がっていた。彼らも私と同様に、彼らの持つ
弾数の少ない貴重なミサイルを使う決断を下したようだ。

 地上に残された対空機関銃が、その砲塔を彼らに向ける。

 やらせはしない。

 私が引き金を引くと、ミサイルは発射筒から勢いよく飛び出し、
対空機関銃へ向けて吸い込まれていく。

 そして目標は炎の柱をあげながら砕け散り、その場に残された
大量の残骸の仲間入りを果たした。

 残された歩兵戦闘車は、空中に居る彼らを攻撃するための
有効な手段が残されていない。私は身を伏せたまま、
対戦車ロケットを取り出し、走り回る彼らにゆっくりと照準を
合わせていた。

 空中で起きる爆発が二つ。

 彼らもまた、それぞれの攻撃目標を撃破したようだ。

 煙を引きながら地面に落ちていくヘリを見届けた後、私も
地上に残る歩兵戦闘車に、改めて照準を合わせる。
 
 だが、私は無駄弾を撃たずに済んだ。

 空中に飛んだ彼らは、降下しながら砲弾の雨を
歩兵戦闘車に浴びせていたからであった。

 炎の塊となった2両の歩兵戦闘車を見ながら、
私は取り出していた対戦車ロケットを盾のなかに収納した。



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