2:1[sage]
2011/06/15(水) 22:20:19.47 ID:DsyMhTCS0
体に揺れを感じた私は、目を覚ました。
私は揺れ動く軍用の格納庫のような場所で、壁に備え付けられた椅子に
腰をかけたまま眠っていたようだ。
その不思議な格納庫には、戦車でも戦闘機でもなく、3体の大きな
ロボットがハンガーに固定されているのが見える。
大きな戦車砲のようなものをその手に持ったロボットは、
私にはとても物騒なものだと思えた。
「やあ、暁美ほむら。目を覚ましたかい?」
「インキュベーター・・・これは一体どういう事なの」
「僕に聞かれても困るな。僕にもよく分かっていないんだ。ただ・・・」
「ただ?」
「この世界は、君達が元々いた世界とは違うようだ。
パラレルワールドのようなものと考えてもいいだろう」
「・・・・・・?」
「事態が飲み込めないようだね。無理もない、さっきまでの僕も
同じだったのだから。でも、この世界にも”僕”は存在していたようだ。
ついさっき、もう一人の”僕”が持っていた記憶が、
僕の中に浮かび上がってきたんだよ」
「どういう事・・・?」
「今にきっと分かるさ」
突然の頭痛。
私の頭の中に沢山の情報が流し込まれる。
それは、それまで私の持っていた記憶を上書きするように、
頭の中に注がれ続けていた。
そうだ、私は・・・
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