233:1 番外編は>>226から[saga]
2011/07/01(金) 20:11:53.18 ID:APfO/ntI0
−−− ケルン 2015 9:22 10:45 −−−
最初に見え出したのは、M19-A1ブルータルクラブ3両の
編隊であった。平地を高速機動するその歩行戦車は、
さぞヨーロッパの地形に馴染んでいたのであろう。
M19が射程に入る前に、その背後に続く戦闘ヘリが2機。
対戦車ミサイルを持つ、俺達には厄介な存在であるロングボウアパッチ。
「リーダーより各員、ヘリは任せろ」
「アドラー2、了解」
「3、カニは俺達で料理しておく」
わざわざ無線で伝えるまでもないと思ってはいたが、
念のために俺達はそれぞれの役割の確認をする。
寮機のヤークトパンター2両はS字の軌道を描いて
敵に向かって行く。
それを確認した俺は、スロットルを押し込みバーナーを吹かした。
照準の先は、まだ米のように小さな戦闘ヘリ。
俺がトリガースイッチを押して、2秒後にそれは爆発を起こし、
空から落ちていた。
今は残骸となっているそのヘリの寮機は、危険を察知したためか
真っ直ぐこちらに向かうのを辞め、俺にその右腹を見せていた。
なめるな。偏差射撃などお手の物だ。
”カノンフォーゲル”のコクピットに、砲撃が行われた事を示す
衝撃と反動が伝わる。横向きになっていたため、先ほどより
照準に大きく浮かび上がっていた敵は、仲間の後を追うように
地面へと吸い込まれていった。
ただで降下するのも勿体ないため、
まだ地上で機動戦を行っているM19を上から狙いながら
”カノンフォーゲル”を地上に降ろす。
105mm滑空砲弾に貫かれたM19は、衝撃のために
バランスを崩し、前方にでんぐり返って動きを止める。
火こそ噴いていないが、空けられた風穴から黒煙を
吐いていたため、俺はそれを撃破と認識した。
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