30:1 第二話は>>23から[saga]
2011/06/16(木) 19:26:55.07 ID:Wc7Yf/rR0
その通りの先にあった噴水広場に見えた光景に、
俺は冷汗を流す事になる。
ホーカム戦闘ヘリ。おそらくついさっきまで着陸していたであろう
それは、ローターを回転させてすでに地上から離れていた。
まずい。
慌てて右手に握るスティックを操作し照準を合わせ、トリガーを押す。
続けて発生した爆音。120mm砲弾は命中し、ヘリは横倒しに地面に
落下し、アスファルトの地面をローターが折れるまで叩き続けた。
噴水の前で”HIGH-MACS”を急停止させ、周囲の警戒を行う。
地上には敵は残されていなかったが、すでに何機かのヘリが
空に浮かんでいるのを俺は見る事が出来た。
ローラーダッシュを解禁したのは失敗だった。
その音のせいで、ヘリのローター音が聞こえなかったのだ。
急いで無線のスイッチを入れる。
「トパーズリーダーより司令部、ホーカムがウロウロしている!
輸送ヘリを戻させろ!」
「司令部よりトパーズリーダー、提案は却下する。
貴隊の援護に期待する」
畜生が!どうして中国人は、人海戦術しか考えないんだ!
「トパーズリーダーより各員。ホーカムが上空に何機か
上がっている。最優先で撃ち落せ」
「トパーズ3、了解」
「トパーズ4、了解」
この市街地でヘリを追うのは、かなりきつい行動だ。
入り組んだ市街地を移動しては最短距離を追えず、
バーナーを使うにせよ燃料に限度がある。
そう何度も空を飛ぶわけにはいかない。
「トパーズ4、君が頼りだ」
「分かっているわ」
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