27: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2011/06/16(木) 01:40:49.63 ID:KM1uULP50
9月1日・AM00:00・とある手術室
垣根「――――ん」パチッ
カエル「気分はどうだい?」
垣根「……まぁまぁだな。んで、何で俺は生きてんだ?」ムクッ
カエル「おや、まるで死んだほうが良かったような言い方だね?
――確かに君は頭を撃たれた。だが弾が良かった。衝槍弾頭(ショックランサー)というものを知っているかい?」
垣根「あぁ……確か弾への空気抵抗を逆手にとって、衝撃波の槍を作り出すっていう……」
カエル「アレの殺傷能力のほとんどはその槍の方にあってね?
弾そのものは空気抵抗に速度をほとんど食われ、頭を貫通することもできないんだ」
垣根「つってもモロ食らったじゃねえかよ、俺」
カエル「いや、君が受けたのは弾そのものだけなんだ。槍の方は君が防いだんだよ。
着弾から衝撃波が発生するまでのタイムラグを使ってね。といってもコンマ何秒かのラグなんだけどね?」
垣根「俺が……未元物質で……?」
カエル「その様子だと、無意識に行なったものみたいだね? さすがに相当使いこなしているようだ」
垣根「……つか何だこのチョーカー」
カエル「あぁ実はね、何とか一命は取り留めたけど、前頭葉に頭蓋骨の破片が刺さりまくって、結構大変だったんだよ?」
垣根「何でそれで生きてんのか激しく突っ込みてえとこだが……」
カエル「まぁ執刀したのが僕だしね。けどやっぱり言語機能、計算能力には影響が出てしまったんだ」
垣根「……別にいつも通りだが……ん?」
カエル「どうしたんだい?」
垣根「能力が使えねえ」
カエル「だろうね。これから少しそのチョーカーに関するルールを説明しようか?」
カエル説明中
垣根「……泣けるぜ」
カエル「まぁまぁ。助かっただけ良かったと思うんだね?」
垣根「能力使用は15分。それ以外はレベル0で杖も必要。おまけに電池が切れりゃ廃人コース、か。こりゃすぐ死ぬぜ、俺」
カエル「そこを何とかするのが君だろう?」
垣根「簡単に言ってくれるぜ……。まぁ、とりあえずはサンキューな」
カエル「君には他にも礼を言わなければならない人はたくさん居ると思うよ?
その代理演算だってミサカネットワークを使っているのだし、それに一方通行も君の命を繋いでくれたのだからね」
垣根「はぁ? アイツが?」
カエル「君の場合、まず出血多量で死ぬ可能性があったんだ。それを彼が血流操作かなんかで血管を繋いでいてくれたんだよ」
垣根「……ちっ、借り作っちまったな……。あ、そうだ、打ち止めの奴は? ちゃんと調整はすんだのか?」
カエル「あぁ。幸いここにも調整用の培養器があってね。
そうそう、彼女のことなんだが……君が面倒をみるというのはどうだろう?」
垣根「何言ってやがる」
カエル「いや、彼女はミサカネットワークの司令塔だしね? やはり君の側に置いておいたほうが良いと思うんだ」
垣根「それならなおさらゴメンだ。俺の側に居るくれえなら、裏路地で生活した方がまだ安全だと思うぜ」
カエル「……うーん、まぁそこは本人とも話してみるんだね?」
垣根「つっても、もうアイツは記憶がねえだろ? 俺と一方通行で初期化したんだしな」
カエル「ミサカネットには記憶のバックアップっていう機能もあるみたいでね? そこら辺は問題ないみたいだよ?」
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