過去ログ - 上条「学園都市? なんで俺がそんなところに?」
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13:第一章『交差する若者達』2‐1/6[sage saga]
2011/06/16(木) 18:47:50.43 ID:3M0E3iz30


 半ば無理矢理契約させられた携帯電話は、上条の掌にすっぽりと収まるサイズで、そのくせ『カメラ』とか『お財布機能』とか『GPS』とか『テレビ』とか、様々な機能がぎっしり詰まっている。
 正直言って、使いこなせる自信はない。
 とりあえず、自分の体以外でイギリスからかろうじて持ってきた(というか首から下げてた)十字架をストラップ代わりに装着する。
『イギリス清教』自体に未練はないが、住んでいた街には未練がある。携帯電話という身近アイテムにあえてその未練を結び付けることで、土御門に対する無言のプレッシャーを与えようと思ったのだが……土御門は近くにいない。
『か』行でも最初の方の上条と、『た』行でも終わりの方に来る土御門では、席がかなり離れているのだ。わざわざ行くのも面倒くさいし、そもそも『幼馴染って公言するのは避けようぜい』と言われている。
 窓から一列目一番後ろの上条が、四列目一番頭の土御門のところへ行くのは思い切り不自然だろう。
 と、なると、話しかけても不自然ではないのは前か横の席の人間だが、前の席はまだ誰も来ていない。
 ――というか、たぶん、上条の横の席の人間が怖くて逃げだしたんだろうな、とぼんやり結論付けた。

 横の席をちらっと見る。
 



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