過去ログ - 上条「学園都市? なんで俺がそんなところに?」
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293:第一章 吸血殺し(ディープブラッド)の魔法使い 4[sage saga]
2011/10/06(木) 20:54:44.44 ID:Jcsfh3HO0



 歩いて帰ろうとしていた道だが、美琴のおごってくれた飲み物がなければ、その気力が途中で萎えていたかもしれない。

 いつか機会を見て恩返しをするべきだろうかと上条はそんなことを考えるが、上条にとって、美琴は出会って十日程度の知人だ。

 一体何をすれば恩返しになるのか、よく分からない。

 とりあえず今するべきなのは、美琴や一方通行の負担を減らすために、すこしでも早くこの生活に順応することだろう。
 周囲の景色を覚えられるように、きょろきょろと見渡す上条に、

「ねえ上条のお兄ちゃんって、ミサカはミサカは呼びかけてみる」

 非常に特徴的な語尾とともに、打ち止めが声をかけた。

「んー? どうした、ラストオーダー」

「このあたりって『知識』として残ってるって、ミサカはミサカは上条のお兄ちゃんに訊ねてみたり」

「デパート街なのは分かるけど、どの店によく行ってたとかまでは憶えてないな」

 せめてレシートでも残っていれば、どの店の常連かくらいは分かったのだろうが、
 現状、どういった食べ物が好物だったかは、その食べ物に関する知識量と、周囲に人間の発言に頼るしかない。

「じゃあ明日はインデックスのお姉ちゃんと三人でデパート巡りしようかって、ミサカはミサカはお誘いしてみるっ」

「らしいけど、インデックス、行くか?」

 水を向けると、インデックスは表情をぱあっと明るくした。

「デパートって、色々なものが売ってるんだよね。実際に行ったことないから楽しみかも。
 案内おねがいね、らすとおーだー!」

「例えば、あのデパートの五階には、美味しいケーキと、上条のお兄ちゃんお墨付きの美味しい紅茶が出てくる喫茶店があるんだよって、
 ミサカはミサカはよだれをたらさんばかりのインデックスのお姉ちゃんにややどんびきしながら答えてみたり」

「ねえ、らすとおーだー! おいしいご飯の出るレストランは――あ」




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