過去ログ - 上条「学園都市? なんで俺がそんなところに?」
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304:第一章 吸血殺し(ディープブラッド)の魔法使い 5[sage]
2011/10/09(日) 12:41:12.46 ID:CvkdTUvH0


 インデックスの目当てのものは、路地の奥に放置されていた。

 ビルの壁に、数十枚の紙が張り付けられている。
 その紙には、ラテン語の『o』を象形化したルーン文字――オシラが書かれている。

「『人払い』をほどこしたい区域の、東西南北の端にルーンを刻む。
 一番基本的な方式の『人払い』だけど、基本的すぎて派閥はしぼれないかも」

 まるで、教本からそのまま持ってきたかのような、テンプレートな人払いだ。
 だが、たまたま写本を手に入れたこの街の人間が、好奇心に駆られて試した――にしては、あまりにも精度が高すぎた。
 確かな腕の魔術師が、わざと単純な『人払い』をしかけたと考えた方が妥当だろう。

 自分がどこに所属する魔術師か分からなくさせるための処置か。
 だとすれば、その魔術師は『禁書目録』という存在をよく分かっている。

「でも……とっても不用心。
 ルーンはルーンでも、ただの紙に描いただけ。しかもトラップは仕掛けられてない。
 確かに撤収する時に楽だけど、これだったら、魔翌力を何も持ってない人間でも壊せるかも」

 それ以前に、この状態では気まぐれに雨が降れば効果は消えてしまう。

 日本のこの時期――夕立が降りやすい真夏に仕掛けるのは、無謀としか言いようがない。
 屋外に紙に描いたルーンを配置するなら、水を象徴する『l(ラグズ)』で加護するのが、魔術世界では一般的だ。

 用意周到なくせに、途方もなく間が抜けている。
 わざとだとすれば、インデックスをここまでおびき寄せるための罠ということになるが、

 このルーンの傍には、他の魔術は仕組まれていない。
 そうなると、『敵』の狙いは――。

「まさか……とうま?」

 それはそれで納得がいかない。
 上条は、ありとあらゆる異能を打ち消す。

 彼のあの右手をかいくぐれるのは、高位の魔術師くらいなものだろう。
 学園都市で展開するには、リスクが大きすぎる。




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