27: ◆F/bQYgopwk[sage]
2011/06/18(土) 12:12:38.19 ID:EUAJ2zTr0
(さて、どうしようかしら)
ゆっくりと振り返りながら、近づいてくる人物を見る。その人物は黒いスウェットスーツのようなものを纏った体格のいい男だった。
「御坂美琴さんですか?」
「…ええ」
「私は警備員の――――です。そちらは一〇七七七号ですね?」
「警備員?ハンッ、ただの警備員が妹達のことを知っているはずないじゃないの」
「…では、統括理事会の伝言者と言えば警戒を解いていただけますか?」
「とりあえず聞くだけ聞いてからどうするか決めるわ」
美琴は右手で一〇七七七号を自分の後ろに来るように促しながら、そう言った。
「まず誤解しないでいただきたいのですが、私たちは貴女方に危害を加えるために来たわけではありません」
「…どういうことよ?」
「貴女は学園都市からの要請によりユーラシア大陸における敵対勢力の無力化の任務に従事。一〇七七七号は敵対戦力の索敵・観測及び貴女の補助のため、協力都市を出発し貴女と合流」
「…」
「任務終了後、指定された回収地点へ向かい現在地に至る…ということになります」
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