過去ログ - とある仮想の禁書目録
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352: ◆F/bQYgopwk[sage saga]
2012/03/04(日) 23:45:55.95 ID:q6gWlAJp0
「…これは、えげつないですわね」

「そうですね」

淡々と読み上げられていく協力機関は、三時間程前に一方的に協力関係を解消した企業のライバル企業の名前が含まれていた。

「これって学園都市にダメージはないというアピールでしょうか?」

「かもしれませんわね。ただ、少なくともこの発表は学園都市内のみに行われているようですけども」

なぜそのようなことをする必要があるのか。相変わらず統括理事会の考えは読み辛い。

だが、その答えは思いのほか早く画面に現れた。

「白井さん!これ…」

「初春、録画ですの」

「はいっ」

協力機関一覧に続いて画面に現れたのは、『超能力者 LEVEL5』の文字であった。

「一〇月現在における、超能力者の序列および能力名を公表するものとする」

画面上部に順位、下部に能力名が表示されていく。

第七位 未解明(Unkown)※原石

第六位 幻想書庫(bibliotheca)

第五位 心理掌握(Psychology Manipulate)

第四位 原子崩し(Melt Downer)

第三位 超電磁砲(Electoron Master)

第二位 未現物質(Dark Matter)

第一位 一方通行(Accelerator)

第零位 神殺し(Deicida)※秘石

超能力者の序列および能力名の発表は、順位のみアナウンスが入るという地味なものだった。

「どういうことですの?第零位?」

「第六位も気になります。いったいどんな能力なんでしょうか?」

第一位の上に第零位が増え、そのうえ『秘石』といった注釈が付いている。

第七位の注釈である『原石』は、開発された能力ではない天然の能力であるという説明を受けたことがある。

では『秘石』とは何か?わざわざ同じ石の言葉を冠していることから、原石と同じ天然の能力であるのではないだろうか。

「いったい何が?」

このタイミングでの超能力者の序列発表には何かがある。それも、学園都市の外に向けての牽制の意味のようなものが。

不安めいたものを感じながら、白井は唇を噛んだ。


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