過去ログ - とある仮想の禁書目録
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49: ◆F/bQYgopwk[sage]
2011/06/22(水) 22:39:10.62 ID:B8ri+1Zi0

「もしかしてオマエ、『オリジナル』か?」

「…」

ポケットに手を入れ、美琴はコインを掴む。相手は二〇メートルほど向こうからゆっくりと近づいてくる。

「ホント、見た目はそっくりだなァ?」

近づいてくる相手の顔めがけてコインを弾く。避けようの無い距離からの攻撃。

「っ!!」

少女の右手から放たれた超電磁砲は確かに白髪の少年に命中した。そして、それは真っ直ぐに反射され、少女の右横を青白い光の線を残して飛んでいく。

少年は何事も無かったように少女へと近づいてくる。

「…ぁ…ぅ」

「あ?ああ、そうか、今のがオマエの『とっておき』だったんだっけ?わりいわりい、あまりに普通で拍子抜けしちまったわ」クカカ

少女の傍まで来ると少年は立ち止まり、言った。

「一応、自己紹介しておくかァ。第一位の一方通行だァ」

「…」

「ヨ・ロ・シ・ク。超電磁砲」ポン

「ひっ…」ガクガク

―――怖い。

肩を叩かれた瞬間、美琴はその場に崩れ落ちるようにして座り込んだ。


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