過去ログ - 嘘つきみーちゃんと壊れたまーくん
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/06/22(水) 19:01:12.07 ID:7ErNcv0Z0
「私が考えた名前はスフィンクス、だよ」
「スフィンクス、ですか」
スフィンクスとはエジプトにおいてはネメスと呼ばれる頭巾を付けたファラオの顔とライオンの体を持つ、神聖な存在である。王者の象徴である顎鬚をつけ、敵を打破する力、あるいは王または神を守護するシンボルとされている。古王国時代には既に存在し、神格化したファラオと百獣の王であるライオンを重ね合わせたものと考えられている。
スフィンクスの種類には複数あり、男性も女性もいる。動物や鳥の頭部を持つものも見受けられる。
最も有名で大きなスフィンクス像は、古王国時代のギザの大スフィンクスである中王国降は――(wikipedia参照、以下略)
であり、雄々しくもありそれと同時に守護者としての強い風格も感じる名前である。
「悪くない、と言っておこうか」
「なかなかやりますね。では次は私が、」
勝った。ほくそ笑む私。確かにスフィンクスという名前は雄々しく格好がいい。そこは認めよう。
だがしかし、彼女は重要なことを忘れている。
この国はどこだ?――そう、日本国である。
ならばそこに住む我々が与える名前が横文字であっていいのか?
断じて否である。もう一度言う。断じて否である。
それに加え彼女の考えはユーモアに欠けるところがある。それでは人の心は動かせない。
日本らしくそれでいてユーモアも入れる、我ながら完璧な名前である。
その名前とは――
「いぬ、というのはどうでしょう」
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