過去ログ - 銀「黒が好き」 滝壺「そんな銀を私は応援してる」
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loss
[saga]
2011/06/19(日) 18:36:11.72 ID:j5EEjjjh0
Part 1. I don’t know what to do but to live my life.
『兄さん。ご飯できたって』
『ん、今行く』
『お兄ちゃん遅い!』
『悪い』
五人家族。両親と弟と妹と自分。自分が一番上だから、しっかりしないといけない。
そう思って、そう言われて、我武者羅に努力した。運動神経の良さならそう簡単に
負けない自信があった。何でもできる弟に負けたくなかったということもあるのかも
しれない。我ながら仲のいい兄弟だったと思う。
なのに、どうして家族がバラバラになった時にあまり悲しいとは思わなかった?
『契約者』になった弟と妹を見て最初どう思った?
『超能力者』を産出す『学園都市』の技術なら『契約者』を『人間』に
できるかもしれない。そんな噂を聞いてすぐに飛び出した。
でも、結局何も見つからなかった。
『待ってるから、行ってらっしゃい』
『気を付けてね。兄さん』
行く前に聞いたその言葉は結局嘘となってしまったのに、未だに忘れられずに
覚えている。契約者にも心はあった。表面に出難くなってしまっただけで。
ちゃんと、そこにあった。それをその時まで気付こうとしなかった自分が許せなかった。
だから、ちゃんと用事が終わったら帰ろうと思った。
帰って謝らないと。
なのに何故、今もこの掃き溜めのような街にいる?
何故、こんなにも堕ちた?
何故?決まってる。もう、家には誰もいないから。
誰も居ない。何もない。だから、もう家には帰りたくない。
「浜面。起きろ時間だ」
「ああ、分かったって」
ほぼ毎晩、浜面仕上は同じ夢を見る。まだ、自分に家族がいた頃の夢を。
そして、噛み締める自分が救いようのない屑であることを。
「また、いつもの夢か?」
「まあな」
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