245:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/08/03(水) 21:41:14.02 ID:BKFGDoW9o
―Side:まどか―
仁美に連れてこられてやって来たのは廃工場だった。
「そうだよ…俺は、駄目なんだ…」
一人の男がうずくまっている。
ここを切り盛りしていた工場長みたいだ。
しかし、経営がうまくいかず潰れてしまったようだった。
一人の女性がバケツを置き、その中に液体を注ぐ。
まどかはそれを見て母、絢子が言っていたことを思い出した。
絶対に混ぜてはいけない薬品。
混ぜればここにいるものは全員死ぬだろう。
「ダメ…!それはダメ!」
走ろうとするまどか。
だが、仁美がそれを止める。
「邪魔をしてはだめです。あれは神聖な儀式ですもの」
「だって、あれ危ないんだよ!ここにいる人たち皆死んじゃうよ!?」
そう仁美に訴えかけるまどか。
しかし、仁美は聞く耳を持たない。
「そう、私達は今からもっと素晴らしい世界に旅に出ますの」
「それが、どんなに素晴らしいことかわかりませんか?生きている身体なんて邪魔なだけですの」
操られてしまって正気では無くなっている仁美達。
「あなたもすぐに分かりますから」
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