454:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/09/07(水) 21:24:57.26 ID:amAIrSCWo
「なかなか面白い事を言ってるね」
3人以外の声が部屋に響く。
ほむらは直ぐ様変身し銃を向けた。
「その物騒なものを降ろしてほしいな」
「…」
ほむらは無言のまま銃を下ろさない。
「まどかと契約しに来たわけじゃないんだ。五分でいいから聞いてよ」
「…」
銃を下ろし、変身を解除した。
「話というのは君の能力とワルプルギスの夜についてだ」
ほむら達は黙って話を聞く。
「君が今まで見た世界に仮面ライダーは存在しなかった。つまりイレギュラーな存在だ」
「そのイレギュラーが出た以上、ワルプルギスの夜も君が戦ったものとは比べ物にならない力を持っているはずだ」
インキュベーターの言う通りかもしれない。
だが、仮面ライダーがいる限りそんな者は障害になるとは思えなかった。
「まあ、ワルプルギスの夜については此処までだ」
「なら早く消えなさい」
「まあ、そう急かさないでよ」
出来れば殺したかったがほむら自身こいつの死体を自宅に置いておくのは嫌だった。
「まどかについてのことだけど…君のおかげでまどかは最高の素質を得ることが出来た」
「何が言いたい…」
「魔法少女の素質はその者が持つ因果が大きく関係しているのは分かってるはずだろう?
一国の女王ならともかく一般市民であるまどかがどうしてこれほどまでに大きな力を持つことが出来たのか…」
インキュベーターの言いたいことは分かる。
だが、それに何の関係があるのだろうか。
「まさか…」
「分かったみたいだね。そうだよ、君が世界を繰り返すたびにまどかに因果が集中しその力を強くしていった」
「でも関係ないわ。この世界じゃまどかが契約する必要はない。仮面ライダーが存在する限りね」
「ま、そう思いたければそうでいいよ。じゃ、僕はこれで失礼するよ」
そう言って、インキュベーターは再び何処かへ消えた。
「ねえ、ほむらちゃん。さっきの話って…」
「貴方達は何も聞かなくていい。大丈夫、この世界なら」
そう、この世界なら。
仮面ライダーなら、目の前に立ちはだかる全ての物を破壊し道を切り開いていく。
ならばほむらも、仮面ライダーと共にその道を切り開いていくだけだ。
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