479:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/09/11(日) 21:19:52.11 ID:WyyLuScqo
―ハカランダ―
相川始はベッドに寝そべっていた。
(明日…あの子達の運命が決まる…)
三人の少女の命。
その命が明日どのような運命を迎えるかによって話が変わる。
(いや、勝つ。剣崎が運命と戦うといったんだ。俺も戦わなくてどうする)
そう考えていると、ドアがノックされた。
「始さーん、入っていい?」
栗原天音の声だ。
「うん。入っていいよ」
ドアが開き、天音が始の部屋に入ってきた。
「ねえ始さん。あしたも夕方から居なくなるの?」
ここ二週間、夕方からよく居なくなっていた始。
天音や遥香には何の説明もしていなかった。
もちろん、彼女たちの事を心配してのことだ。
「ごめん、天音ちゃん。明日は朝から居ない」
ワルプルギスの夜は普通の魔女とは違う。
活動時間も同じだ。
「一応書置きはしていくけど、遥香さんに伝えておいてくれ」
朝早くから出かけなければならない。
「…うん。晩ご飯までには帰ってくるよね?」
「ああ。絶対な」
指切りをする。
天音ももう17歳だ。
正直、あんまりそんなことをする年には見えないが、始はどうでも良かった。
明日は決戦。
ジョーカーアンデッド、相川始は人間を守るために戦う。
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