524:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/09/18(日) 21:20:41.88 ID:6qNL1h9Lo
「行けるか?」
倒れたまま、名護がほむらに尋ねる。
「当たり前よ…アレだけ言われたら、戦うしかないじゃない」
痛む体にムチを打ち、もう一度立ち上がろうとするが、やはりうまく立てない。
「大丈夫?ほむらちゃん」
まどかがほむらの腕を掴み、体を持ち上げてくれた。
「貴方…!危ないといったでしょ!」
「ごめんね。でも…」
まどかが顔を下げる。
「まあいいわ。貴方のおかげで私はもう一度戦える」
まどかが何かを言う前に、まどかが来てくれたことに礼を言う。
「そうだ。君がここにこなければ、俺達はあのまま死んでいた」
名護が立ち上がり、まどかに言った。
「さあ行くぞ。他は既に戦えるぞ」
「待って名護啓介。ねえ、まどか。貴方はなんで私達を信じたの」
ほむらはまどかに聞いた。
「理由なんてない。ただ、名護さんは私の最高の師匠で、ほむらちゃんは最高の友達だからだよ!」
笑顔でそういう。
「それとほむらちゃん、これ」
まどかがリボンを外し、ほむらに渡してきた。
「これは?」
「お守り。ほむらちゃんが絶対に戻ってきますようにって」
ほむらはそれを受け取り、カチューシャを外し、リボンをつけた。
「ええ。絶対に貴方のもとに戻ってくる」
そして、もう一つの約束を果たす。
「行ってくるわね、まどか」
ほむらはまどかに背を向け、名護のいる方へ向かう。
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