12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/19(日) 22:40:15.53 ID:wRbJl8PA0
五分後。
「……あの、大丈夫ですか? とミサカは屍と化したミサカ一〇一〇一号に恐る恐る尋ねてみるのですが……」
先ほどまで別の世界へ旅立っていたミサカ一〇〇三二号はいつの間にか元の世界へと帰還していたようで、
先ほどよりは焦点があっている、いつもの焦点の合わない瞳でこちらの顔を覗って来た。
「これがアナタには大丈夫に見えるのでしょうか……、とミサカは勝利の余韻に浸る余裕も無く机につっぷします……」
「勝利の余韻、ですか?」
「――いえ、いいです。気にしないでください。こっちの話ですので」
「はあ……」
訳がわからないよ、と言いたげに肩を竦めるミサカ一〇〇三二号を机に頬をくっつけたまま見上げる。
さりげない日常の中にプライドをかける激闘があった事を彼女に熱弁したいのは山々なのだが、
なにせ下がヒリヒリして必要以上に喋りたくない欲求の方が高いため、またの機会に話すことにしよう。
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