50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/06/22(水) 12:31:55.64 ID:ZVlFDL+00
「……あ、あはは。麦野、怪談話好きだったっけ?やめてよね、こんな時に話されると妙に――」
「私だって嫌いよ怪談話なんて。でも、すれ違ってるのは本当」
その言葉にフレンダの笑みが消える。
「えっと、つまり麦野は先程から私達がこれまで片付けてきた連中が見えるってわけですか?そんな事が…」
「ありえないならこんな話してないわよ。それに――」
「………あっちに、誰かいる」
とそこで、滝壺が建物の裏側を指差した。
「…………私には感じないけど、本当?」
「うん。二人いるんだけど両方AIM拡散力場は感じられない」
ならば無能力者か。と麦野は先にその方向へ足を踏み出す。
「ちょっ!麦野ヤバいって!その話が本当だったら……!」
フレンダは慌てて麦野を制しようとするが
「戦いになるでしょうね恐らく。でもたかが無能力者なんて目じゃないわ。上等じゃねえか……!」
麦野は若干戦闘モードに入りながら足を進めていく。
それに引き続き絹旗や滝壺も後をついていく。
「(なんだって皆、怖くない訳よーー!?)ちょっと待ってってば麦野ー!私もいくからーー!!」
進んでいく『アイテム』の四人は、これから起こる事態を知る術はなかった。
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