過去ログ - 佐天涙子「何この子カワイイ!!///」ギュッ 真庭人鳥「うわっ!?」
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[sage saga]
2011/07/06(水) 00:54:22.96 ID:C+4R5YqG0
「うん、だけ」
「」
上条は驚く。なんだって、いままで普通の女子高校生で、ただのクラスメートとしか認識が無かった吹寄に、こんな能力があったなんて思っていなかったからだ。
「まぁ上やん、上やんには必要ない技術だぜよ」
「ああそうだな………って、……あれ?」
と上条の頭の中で、何かが横切った気がした。
あれ?何か違和感があるような…。
「―――――……はっ!?」
とその時、上条の頭に一つ、違和感がはっきりした。
なぜ、吹寄制理はワタクシ、上条当麻に盗聴器を付けたのでしょうか
上条の額に汗が滲む。
「――――――…………吹寄」
「どうした上条当麻」
「どうして…お前、俺に盗聴器を仕掛けたんだ?」
「ああ、それか…。だって最初っからお前たち、私に嘘ばっかりついていただろ。まるで私を除け者にしようとして…」
「…」
「私が邪魔なら素直にそう言えば、私も素直に帰るのに…。まるで何かを隠している様な感じで気に食わん」
バレれた。
「……吹寄様もしや、すべてお見通しで?」
「モチのロンだ」
「ああ…」
「それにしても、散々人を影で酷く言ってくれていたな」
「へ?」
上条は素っ頓狂な声を発す。
「誰がマイク・タイソンだって?誰が完璧超人だって?誰が妖怪メスゴリラだって?」
吹寄は手をボキボキボキッと鳴らす。
それを見た上条は顔を真っ青にして、彼女に訴える。
「…お、落ち着け!!吹寄落ち着け!!最後の奴は誰も言ってねェ!!つーかそれ以外言ったのは……土御門だ!!」
上条は自分の胸倉を掴む吹寄を何とかして説得する。
つーか怖い。
「お、おい!土御門!!さっきから黙ってないで、お前からも何とか行ってくれ!!」
「…………」
上条は土御門に助けを求めるが返事がない。
「土御門!!」
上条は返事も応答もない相棒に苛立ちを覚え、土御門を見る。
しかし…。
「………土御門?」
土御門元春は、もうそこにはいなかった。
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