過去ログ - 紬「ね、私を連れ出して?それで一緒に踊るの」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/06/25(土) 09:23:04.09 ID:IDuT0c1r0
・・・

一般的な話をすれば、自分のセクシャリティを積極的に公表する人と言うのは、今この時代でも尚稀な事だと思う。

それが、セクシャルマイノリティに属するようなものであれば尚更の事で、表面的には無いものとして扱われている。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/06/25(土) 09:32:22.99 ID:IDuT0c1r0
その理由の一つとして、私が当時通っていたのが、上流階級の子弟ばかりを集めた女子高と言う事にある。

それぐらいの年齢で、かつ同性のみによって構成される社会では、同性相手に擬似的な恋愛感情を持つと言うのは決して珍しい話では無い。

その仕組みに関して説明するならこのような形になると思う。
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/06/25(土) 09:33:16.31 ID:IDuT0c1r0

共犯者達は『唯一の活路として、一つの禁断の世界を組織する事を受諾する。そこで生きる事を受諾する』と言う訳だ。

そして、私はその秘密の世界を誰よりも上手に生き抜く術を知っていた。

以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/06/25(土) 10:48:10.89 ID:IDuT0c1r0
・・・

紬「おはようございます、さわ子さん」

さわ子「おはよぉ…」
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/06/25(土) 10:54:28.40 ID:IDuT0c1r0
また、ジョークですか?

紬「あ、えっと…」

さわ子「冗談よ、冗談」
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/06/25(土) 14:04:58.52 ID:IDuT0c1r0
・・・

さわ子「ムギちゃん、決まってるぅ!」

さわ子さんは、支度を終えた私の格好を見てまた、本気か冗談か分からない大袈裟な賞賛を私に浴びせる。
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/06/25(土) 14:05:59.84 ID:IDuT0c1r0
さわ子さんは改めて、私の全身を繁々と眺める。

さわ子「足元はスニーカーかぁ。どっちか迷ったのよねぇ」

紬「そこは機能よりも合わせ重視で、やって見ました」
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/06/25(土) 14:09:38.84 ID:IDuT0c1r0
紬「なるほど」

さわ子「あんまり、真剣に聞かないで。単にケイト・モスを見て野外フェスはガム・ブーツだって思っただけだし」

私は、さわ子さんに少しだけやり返したくなってもう一回だけ、教えを請うような真剣な表情で言ってやった。
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/06/25(土) 14:13:27.48 ID:IDuT0c1r0

・・・

さわ子「あの車で行くの?下擦っちゃわない?汚れちゃわない?リセールバリューが下がっちゃわない?」

以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/06/25(土) 17:42:16.54 ID:IDuT0c1r0
・・・

さわ子「…、なんて言うか…、随分と…、使い込まれた…」

紬「ええ、ルームメイトが出て行く時に置いて行った車ですから」
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/06/25(土) 18:03:46.00 ID:IDuT0c1r0
さわ子「今から考えてみたら、あの頃はまだ甘ちゃんよ。ほんのねんねだったのよ」

私は、さわ子さんの遠くを見るような目に負けて、言葉を中断させた。

紬「じゃ、じゃあ、行きましょうか」
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