過去ログ - 女「ランプとか泉とか、トレンディーじゃないのよ」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/06/25(土) 01:47:49.48 ID:J1Tlri2Po

男 「話を整理しよう」

女 「ええ、それがいいと思うわ」

男 「まず、僕は昨夜、特に普段と変わりない夜を過ごした。いつもと同じような時間に寝た」

女 「昨夜まで戻るの?」

男 「順序ってものがあるんだよ。今朝起きたときも、とくに変化はないようだった。いつも通り。特に問題のない生活。平穏」

女 「普段通り、というのがいまいち想像できないけれど。……それで?」

男 「それで、普段通りに仕事に行った。特に問題のない一日だった。失敗もなかったし、特別目立ったこともなかった」

女 「貴方ってつまらない人ね」



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/25(土) 01:48:15.70 ID:J1Tlri2Po
男 「ちょっと黙っていてくれないか。平凡なのがいちばんだよ。それが平穏なんだよ」

男 「浮かず沈まずが流行なんだ。無駄に目立つのはトレンディーじゃない」

女 「いいわよその話は。整理を続けて」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/25(土) 01:49:12.53 ID:J1Tlri2Po
男 「客がほとんど入っていなかった。ほとんど、というよりはぜんぜん。人がいなかった」

男 「店員もレジにひとりいるだけだった。それも怪しげな老婆だった。週刊ストーリーランドに出てきそうだった」

女 「週刊ストーリーランド?」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/25(土) 01:49:41.54 ID:J1Tlri2Po

女 「なんて?」

男 「シャンプーならこっちがお勧めだよって。僕が選んだのは女性向けだとも言っていた」

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/25(土) 01:50:24.81 ID:J1Tlri2Po

女 「それで、貴方はどんな痛い目を見たの?」

男 「それが問題だ。僕はいったいどういう状況に立たされているんだろう?」

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/25(土) 01:50:50.57 ID:J1Tlri2Po

男 「僕は会社帰りに薬局に寄った。シャンプーを買った。そのままこの部屋に帰ってきた」

男 「ひどく疲れていたんだ。普段通りの日だったけれど、今日は金曜だから。少し気も抜けていた」

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/25(土) 01:52:02.99 ID:J1Tlri2Po

男 「すべての原因はあのシャンプーにあったとしか思えない」

女 「まぁ、そう考えるのが妥当よね」

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/25(土) 01:52:50.49 ID:J1Tlri2Po

女 「最近、ランプって誰も使わないじゃない?」

男 「そうだね。僕は実物を見たことがない」

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/25(土) 01:53:27.18 ID:J1Tlri2Po

男 「それで、話は戻るけど、つまり君はランプの精ならぬシャンプー容器の精だということかな?」

女 「そうね、おめでとう。何でも願いを叶えてあげるわよ。どんなことでもできるし、してもいいの」

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/25(土) 01:54:05.62 ID:J1Tlri2Po

男 「つまりこういうことだね?」

男 「君はランプの精的な存在で、人間の願いを叶えることができる。『どんなことでもできるし、してもいい』」

以下略



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