過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 13:41:22.26 ID:iNmol0qk0
スタジオに移動した一同が楽器の準備をしていると、紬があることに気づく。

「そういえば、梓ちゃん用のアンプがないわ……奥に予備があったかしら」

「あ、大丈夫です。私の能力で、アンプがなくても演奏できますから」

そう言って梓はカバンの中からアンプの部品のようなものを取り出し、床に置く。
ギターの弦を鳴らすと、エフェクトのかかった音が部屋中の壁から響いた。

「おおっ、わたしと同じだね!」

「ええっ、唯先輩もですか!?」

実は唯もアンプなしで演奏できる。しかも部品等も必要なく、音色も自在に変更できる上に、その音はギター自体から響いてくる。
ただ、能力使用に気をとられて演奏がおろそかになることが多かったため、普段はアンプをつないでいた。

「こいつの能力はなんでもありだからな〜。本人も原理はよくわからないらしいし」

「むぅ、なんかずるいです……」

対抗意識を燃やす梓に澪は、

「でも、梓の能力もすごいと思うよ。電気の流れ方が手に取るように分かれば、細かい音作りもやりやすいだろうし。
機材の種類まで分かるなんて、うらやましいな」

と褒める。放課後ティータイムのMioに特に憧れていた梓は、その本人から褒められたことに頬を染める。

「あ、ありがとうございます……澪先輩は、音響機材にも詳しいんですよね? 雑誌のインタビューで見ました」

「まあ、他のみんなよりは、かな。梓もかなり詳しそうだな。たとえば――」

澪と梓のマニアックなトークが始まり、ついていけなくなった唯と律がぶーぶー言い始める。

「澪ちゃん〜、はやくやろうよ〜」

「そーだそーだ〜っ」

「――はっ! ゴメン。じゃあ梓、やろうか」

「はいっ!! みなさんに比べたら、全然へたくそですけど……よろしくお願いします」



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