過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 14:32:41.20 ID:iNmol0qk0
一同は第七学区から近道を通って第八学区へと向かう。
道中、先ほどの少女の話題が出た。

「それにしてもなんなのさっきの子! 超ムカついたんだけど」

「すごいお嬢様、って感じだったわね。『心理掌握』も相当なお嬢様で、かなり大規模な派閥を作ってるらしいわ」

「うわぁ……あーやだやだ、そういうタイプ」

憂はしばらく黙ってそのやりとりを聞いていたが、突然口を開く。

「実は、その子のことなんだけど……私の記憶を読み取ろうとしてきたの」

「うそっ!?」

「なんですって!? いつの間に?」

憂の告白に、純と和は驚き、歩みを止めて憂のほうを見る。

「……最初に会った瞬間から。なんか、私が『闇』に関わっているかどうか調べたかったみたい。
別に調べられても大丈夫だから、そのまま放っておいたけど。あ、でもお姉ちゃんの記憶は隠したよ」

放課後ティータイム、行方不明の梓、その友人の学園都市第六位。
そこに『闇』の存在を疑った『心理掌握』は、第六位が『闇』に関わっているのではと考え、あえて依頼を受けて取り巻きの少女を向かわせたようである。
憂本人は関係ないとはいえ、『闇』に関わっていると思われる姉・唯の情報を知られたくなかった憂は、
瞬時に少女の能力をコピーし、気づかれない範囲で妨害を行っていた。

「うっひゃー、憂のことジロジロ見てたのはそういうことだったのか……」

「ごめんなさい、憂。不用意にレベル5の関係者を招くべきではなかったわね……」

「ううん、大丈夫だよ。おかげで、場所も分かったし。行こう!」

手がかりが得られたことで、憂はいつになく嬉しそうであった。
一同は駆け足で先を急ぐ。


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