過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
1- 20
171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 14:53:14.71 ID:iNmol0qk0
一方、『闇』の摘発に失敗した和たちは、失意のまま、帰宅するため路地裏を歩いていた。

「参ったわね……何一つ証拠が残っていないなんて」

「惜しかったですね、和さん……。あ〜あ、また振り出しかあ〜。
またがんばろうね、憂。……って、あれ?」

さっきまで純の横を歩いていた憂の姿がない。後ろを振り返ると、憂は立ち止まって建物の壁をじっと見ていた。

「どしたの、憂? 壁に何かあるの?」

憂は壁を見つめたまま、

「……いる」

「え?」

「いる、この向こうに! お姉ちゃんと、梓ちゃんが!」

「うそぉ!?ホントに?」

「憂、感じるのね? 『自分だけの現実』を」

「うん……この感じ、間違いないよ。お姉ちゃんと、梓ちゃんの『自分だけの現実』だ!!」

憂は建物を越えて100メートル先にある資材置き場に、唯と梓、そして律と澪の『自分だけの現実』を感じとっていた。
憂はすぐさま律の『衝撃増幅』をコピーすると、

「お姉ちゃん! 梓ちゃん! 今行くね!!」

と言い残し、突然凄まじい勢いで真上にジャンプする。

「うわっ、憂!? どこいくの!?」

「憂、待ちなさい!」

しかし憂は二人の呼びかけに応えず、そのまま建物の屋上に着地すると、また大ジャンプしてあっという間に見えなくなってしまった。

「追うわよ、純!」

「は、はいっ!」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
253Res/270.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice