過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 15:11:31.08 ID:iNmol0qk0
「よし、今だ!」

視界が悪くなった隙を突き、律は苦痛に耐えながらも澪を抱え、もくもくとたちこめる粉塵を回り込むように走り出す。

(ダメよ……! 視界を遮っても、第六位は『自分だけの現実』の位置を察知できるはず。なんとかして阻止しなきゃ!)

紬は、走っている律と平行に、盾になるように真空の刃を何個も発射する。
すると予想通り、憂は律の位置を正確に捉え、煙の中から飛び出してきた。

「逃がしませ――うっ!?」

憂の顔面すれすれを紬の発射した真空刃がかすめる。
視界を遮られていた憂は、『自分だけの現実』の位置は分かれど、飛んでくる攻撃までは察知できなかった。
憂がひるんだ隙に、律たちは逃走に成功した。

「逃がさないわよ!」

思惑通り、和は律たちを追い、駆け出した。

「……純ちゃん、和ちゃんを助けてあげて!」

「えっ? わ、わかった! 気をつけなよ!」

単身で敵の追跡を始めた和をサポートするため、純が後を追う。
残されたのは、唯と梓をかばうように立ちはだかる紬と、第六位・平沢憂。


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