過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 15:17:55.22 ID:iNmol0qk0
(お願い……間に合って!)

「そろそろかしら……あなたの負けよ、憂ちゃん」

梓が範囲外に出るのに合わせ、紬がとどめの一撃を放とうとキーボードに手をかける。
しかしその瞬間――

「――終わったっ!!」

キーボードから火花が散り、いくつかの鍵盤が弾けとんだ。

「きゃあっ!?」

憂の解析はギリギリで間に合い、「盾」を突破してキーボードの回路をショートさせ、使用不能にすることに成功する。
尻餅をついた紬は、驚愕の表情を浮かべていた。

「驚いた……やっぱり驚異的な演算力ね、レベル5。でも、梓ちゃんはもう行ってしまったわよ?」

紬の多才能力を封じたとはいえ、能力範囲内に誰も能力者がいなくなってしまった憂は無能力者も同然だった。

「それでも……お姉ちゃんたちを追います。そこをどいてください!」

憂が紬に向かって駆け出す。紬は壊れたキーボードを投げ捨てると、憂を迎え撃つ。
無能力者となった二人の肉弾戦が始まった。


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