過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
1- 20
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 10:18:41.42 ID:iNmol0qk0
一般人、という言葉に澪は思わず、

「一般人だって…!? 殺せって言うんですか!?」

と声をあげる。今まで散々、裏社会の人間を殺してきたとはいえ、一般人に手を出したことはなかった。

『殺す殺さないは任せるわ。要は情報が漏れなければいいの。監禁するなりこっちに引き込むなり好きにしてちょうだい』

この先、罪のない一般人を手にかけるときが来るのか。それを想像し、重い空気が流れる。

『とにかく情報漏れに気をつける、それが今までと違うところよ。証拠隠滅は徹底してやること。
 仲間割れされて情報が漏れたりすると困るから、せいぜい仲良くやりなさい。そのために、楽器できる人材を集めたんだから』

その言葉に皆がはっとする。
ギター、ベース、キーボード、ドラムが揃ったのは偶然ではなく、『電話の女』の計らいによって集められたのだ。
皆が目を合わせ、微笑む。先ほどの重い空気はすでに消え去っていた。

「なるほどな〜。どうりで都合よく揃ったわけだ……なんか、ありがとな」

『礼には及ばないわ。


……くぅぅぅ〜〜っ! これよ、これを待ってたのよ〜〜〜!!!』

珍しく律から賞賛を受けた『電話の女』の喜びの声が聞こえてくる。小声で言っているようだが、まる聞こえだった。
興を削がれた一同が苦笑いする。

『ゴホン! まあとにかく、今日は仕事はないからあとは好きに過ごしてちょうだい。明日また連絡するわ。それじゃ、またね』

電話が切られる。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
253Res/270.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice