過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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232:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 16:25:42.75 ID:iNmol0qk0
純が身を乗り出す。

「目標ができたね、梓。憂を絶対に見つけ出して、記憶を取り戻して……私たちで、バンド組もうよ!!」

「――!!」

梓がびくっとする。学園都市の闇に対抗し、憂を見つけ出し、そして好きな「音楽」をやる。
それは梓が決心した「表の世界で生きる」ということそのもの。失われつつあった心が、輝きを取り戻し始める。

「わ、私が……人殺しで裏切り者の私が、音楽なんてやっていいのかな……」

「いいに決まってんじゃん! さっさと出所して、探しに行くよ!」

「で、でも……また、暗部の襲撃を……!」

「それが、あれからまったく暗部からの攻撃がないのよ。私たちは秘密を知ってしまったんだから、覚悟していたのだけれど。
多分、憂が……守ってくれているんだと思うわ」

憂の最後の言葉が思い起こされる。彼女が言っていた「守る」とは、こういうことだった。

「二度と関わるななんて言われちゃったけどさ。そう簡単にあきらめられるかってわけだよね〜」

「そう、だね……純。危険な目に遭っても、やりたいことをやる。それが、放課後ティータイムだもん」

「お、のってきたな〜梓?」

「私も、全力でサポートするわ。あなたたちの演奏、もう一度聴かせて」

「――はいっ!!」

梓に笑顔が戻る。
目的と仲間を得た梓は、もはや自殺未遂を起こすことはなかった。


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