過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 10:50:44.30 ID:iNmol0qk0
澪が工場の入口へと到着すると、一斉に数十人の目がこちらを向く。

(うわっ……これだけたくさんの人に睨まれるとさすがにゾッとするな)

中央にはボスと思われる人物が椅子に座っていた。
ボスはゆっくりと立ち上がり、口を開く。

「何の用だ?」

「心当たりがあるんじゃないのか?」

澪は毅然とした態度を崩さず言い放つ。

「ほう……もう情報が漏れたか。お前は上層部の手先だな?」

手先、という言葉に澪は眉をひそめる。

「……そんなところだ。お前たち全員、始末させてもらう」

その言葉に、スキルアウトたちが一斉に武器を構える。
澪は左手をゆっくりと前に出し、能力を発動しようとする。

しかし、ボスはまったく動じず、さらに話しかけてきた。

「ふん……学園都市の犬め。貴様はそれで満足か?
上層部の言いなりになり、日々汚い仕事をこなすだけの、人形のような人生に、なんの価値がある」

「なっ……!?」

思わぬ挑発に、澪はびくっと反応してしまう。
澪自身、そんなことはわかっていた。暗部とはそういうものだ。だが、抜け出せないのだ。
最近は、抜け出そうと思うことすら忘れ、なすがままに生きていた澪は、スキルアウトの言葉に大きく動揺した。

「答えられないか。哀れだな。貴様のような人間に、生きる価値などない」

(落ち着け……スキルアウトなんかの言うことに耳を傾ける必要はない。演算に集中するんだ……!)

「ふん、スキルアウト風情が、とでも思ったか?
だが、我々には我々のやりたいことがある。たとえ力がなくても、こうして目的に向かって団結し、進んでいる。
貴様らのような連中こそ、我々から見れば唾棄すべき存在なのだよ」

「――黙れぇぇぇぇっ!!!」


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