過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:03:43.08 ID:iNmol0qk0
「……え?」

振り返った律が目にしたのは、建物の屋上にあったコンテナや金属の板などの瓦礫が、
真下にいる澪と紬に向かって降り注ごうとしている瞬間だった。

(――しまった!)

油断していた。だが、律はこのような危機は幾度となく脱してきた。
落下する瓦礫へと飛びかかり、蹴散らせばいいだけの話だ。
しかし、今までは澪一人を守ればよかったのに対し、今回は二人だということが決定的な違いだった。

いっぺんに二人を守りきれるだろうか、それでもなんとかしなくては――と律が飛び出そうとした瞬間、
なぜか澪がその場から消えていることに気づく。

それに疑問を感じている暇もなく、律は高速でジャンプし、紬の上空の瓦礫を遠くへと蹴り飛ばした。
澪がいたはずの場所へ大きなコンテナが落ち、すさまじい音が鳴り響く。

ほっとした律が落下しながら下を確認すると、なぜか紬もその場にはいなかった。
澪も紬も、本来の場所から数メートル離れた場所に、まるで最初からいたかのように立っていた。

「……どうなってんの?」

状況を理解できない律がぽかんとした表情で着地する。澪も唯もぽかんとしている。
紬は気まずそうな表情で目をそらしていた。


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