過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 11:14:31.59 ID:iNmol0qk0
「うちの勢力は十字教に比べればかなり小さいほうだから、秘密を知られても影響力は少ない、と思われてるのかも」

「なるほどな……で、それと多才能力がどうつながんだ?」

「学園都市は、魔術を使えなくするようなフィールドを展開する技術を開発しているらしいの。
それに対抗するために、魔術師が超能力を使えるようにしたのが、このキーボード――『合成魔術(シンセサイザー)』よ」

琴吹グループは、魔術と超能力は本質的に同じであるという独自の理論に基づき、『合成魔術』を完成させた。
魔術が神の住む天界から術式を用いて超常現象を引き出すように、超能力も『自分だけの現実』から超常現象を引き出す。
そのための術式に相当するものが、能力開発によって脳に刻み込まれる。
能力者は、自らの体そのものが術式と化しており、能力者が魔術を使用すると、異なる世界の術式が混線して拒絶反応を起こす。

ならば、その術式を脳内ではなく外部で組み立てれば、能力開発を受けずとも他人の超能力を使え、魔術を使用しても拒絶反応が出ない。
その考えをもとに、琴吹グループは魔術の知識を用い、魔方陣を描くように能力者の脳内回路を再現することに成功した。
さらに、その魔方陣を即席で作れるようにしたのが、紬の持つキーボードである。

「このキーボードは音程や波形を細かく調節できるように作られてるんだけど、これでたくさんの音波を合成して、
まわりの空間に意味を持つ模様を作ると、これが術式となって対応する『自分だけの現実』に接続できるの。
模様を少しずつ変えていけば、理論上は虚数学区に存在するあらゆる『自分だけの現実』に適応できるはずよ」

「なんだかすげーな……それでホイホイと能力が変わってたのか。ん、ってことはもしかして、あたしたちの能力も使えんの?」

「ええーっ!? それじゃわたしたちの出番なし!?」

「そんなことないわ! 『合成魔術』はまだ開発中で、レベル3までの能力しか使えないの。
音波の模様だけで脳内の回路を再現するのには限界があるわ。
それでもなんとか、レベル3までのほとんどの能力は引き出せるようになったから、
これからは攻撃に回復に補助に、いろんな能力でみんなをサポートしていくね」

「それは頼もしいな……改めてよろしくな、ムギ」

「ええ♪」

「よ〜し、気を取り直して出発だ〜! あと一人、ちゃちゃっと片付けるぞ〜っ」

「「「お〜!!」」」


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