過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/26(日) 09:55:52.05 ID:iNmol0qk0
「逃がすかってーの!」

少女が常人の数倍はあろうかという速度で男たちに迫る。
しかし、後方を走っていた一人が突然振り向き、銃弾を発射した。
油断していた少女は避けることができず、額に命中する。

「痛ってぇーーーーーーーーーーーっ!!!」

しかし、銃弾は少女の脳天を貫くことなく、地面にポトリと落ちた。
銃弾を放った男は驚きのあまり立ち止まって唖然としている。

「う、嘘だろ……確かに命中したのに」

「……てっめええ、許さんっ!」

少女が瞬時に間合いを詰め、男の首めがけて回し蹴りを放つ。
全力の一撃を食らった男の首はもげ、鮮血が噴き出した。

「はあ、はあ……うーわ、やっちまった。きったねー……」

返り血を浴びた少女は本気を出したことを後悔する。

「さて……おーい澪! そっち行ったぞー!」
 
残りの逃げた男たちが狭い路地を抜け、ひらけた場所に出る。
そこには黒髪の少女が立っていた。

「チッ、こいつも仲間か!」

男が銃口を向けようとした瞬間、澪と呼ばれた少女は左手を前へ掲げ、パチッと指を鳴らした。そして――

――ドゴオォォォォォォォォォッッ!!!

あたりに轟音が響き、周囲の建物の窓ガラスが割れる。
少女の発した小さな音は増幅されて衝撃波となり、音速の空気の壁が男たちの骨を砕き、吹き飛ばす。
そのまま壁へと打ち付けられ、全員が絶命した。



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