過去ログ - 下条「……はぁ、不幸だ」
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186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]
2011/07/05(火) 01:34:57.86 ID:pj1FD/1AO
目の前のこの人は紛れもなく死んだ。例え、第一位であっても第二位であっても、目の前のこの人であってもこの状態はーー

下条「スペアプランなのに、こんな状態じゃ役にたてねぇよな」

「それは嫌みか? 上条当麻?」

下条「次にその名前で呼んだら寿命減らすぞ」

「気に障ったのなら、謝罪しよう。さて心理定規、君は私に聞きたいことがあるのだね」

「なんで、この人だったのよぉ」

「それは垣根帝督が優秀『だった』からだ」

だった?

「そもそも、プランの一部には絶対能力者の開発が必須だ」

絶対能力者、超能力者を超えた人の身でありながらーー

「そもそも、なぜ絶対能力者が必要だったかという話をしなければならない」

それは神浄の為、全てはーー

「理解できたかな」

できるわけがない。けれどもならば何故ーー

「そもそも神浄に至る唯一にして重要な部品に無視できない、修復できない重大な欠陥があった

『英雄としての資質』だ」

下条「おいおい、二人してそんな目をするなよ、ほら、俺が人類全員を皆殺しにすれば俺が正義じゃないのか」

「それを誰が英雄と呼ぶのだ」

下条「まぁ、嘘だけど、ってな具合なわけさ。つまりは垣根くんは『元スペアプラン』だったことを聞きに来たんですよ。代理で言ってやるが無駄な徒労ご苦労様でした」

「あなたは何故こいつを止めないの、とでも言いたげな顔をしているな。止められるが相応の代価を払わなくてはならない、つまりはある程度のことは見逃す代わりに私にはなるべく関わらないそんな相互関係だ。幸い、私には後1700年程時間がある」

下条「数十年くらいは別に構わないと? かぁーっ、統括理事は器が違うね」

「じゃあ、なんなの? この人はこの街から捨てられたらの?」

下条「違うな、心理定規。この街自体が既に百年は捨てられてるのさ」

涙が零れる。この人が傷ついた人生はとっくの昔に捨てられていたのだろうか。

この人が求めていた答えはとっくの昔に否定されていたのだろうか。

下条「おいおい、なんていう顔をしてやがる?」


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