256:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]
2011/07/07(木) 02:59:16.78 ID:5sDFmUGAO
三十分しかたっていません。
三十分しかたっていないのです。
下条『正直、一杯目に女性陣にアレキサンダーを勧めたのは間違いでした……』
茶色のお酒を飲みながら司会の方(名前を言ってはいけないあの人)は投げやりにいってます。
『男性陣は日本酒がぶ飲みでヤケになっているし、地獄絵図って訳』
全く同じアレキサンダーを飲んでいるはずなのに平気な女性。お酒が強いようです。いえ、よく見ると司会の胸によりかかっています。ちなみに何度も押し返しているので無限ループです。
ですが女性が言ったように、確かに地獄絵図です。
「あっははー、初春ぅー、おちん様がたくさんあるよぉ」
佐天さんは虚空を見上げて何かを数え初めています。
ちなみに私はサービスドリンク(ノンアルコール)なのですが周りの酒気で酔いそうです。
「だから、わ・た・く・し・と付き合えば万事解決ですの!!」
「勘弁してぇや。普通の恋がええねん」
白井さんと青髪ピアスさんは痴話喧嘩のようにも見えます。
「それでよぉ、そこで俺は言ったんだ。俺の未元物質に、常識は通用しねぇってな」
さっきから活け作りに話しかけているホストさん。
「うぉぉぉぉぉ、だきづぼお゛ぉぉぉぉ」
泣いてテーブルを叩くのは可哀想な人です。
下条『あー、こりゃあ、話にならんわ、解散、解散。自由に帰っていいぞぉ』
一人部屋を出て行く。それを追っかける解説さん。
ですが皆さん、聞こえてません。
溜め息をつきながら、わたしは佐天さんの肩をかつぎ引きずります。
「白井さん、帰りますね」
「あら、初春さん。わかりましたわ。わたくしはもう少し、います」
「はい、あと、ごめんなさい」
そう言うと、白井さんは溜め息をつきました。
「確かにショックでしたわ。ですけど今はお互いに不幸じゃないでしょう?」
「ですが、幸せじゃあ」
「白井黒子はあの時、確かに幸せでしたわ」
心を抉る。だけどそれは責められて当然。当たり前。
「だからと言って今があの時に負けているとは思えませんの。確かに不幸になりましたわ。けれど不幸のままじゃありませんの」
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