258:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]
2011/07/07(木) 03:38:44.26 ID:5sDFmUGAO
「初春ぅ」
わたしは佐天さんを背負いながら歩く。
小柄なわたしには佐天さんは重い。
けれど一生、背負って生きていく。だってそれが私の選んだ道だから。
「初春さぁー、馬鹿だよね」
「んなっ! ビッチな佐天さんに言われたくないですよ!」
「だってさ、どうせ、罪は一生背負わなきゃとかあたしを選んだから、あたしを救えなかったから背負わなきゃとか考えてるんでしょ」
「えっ?」
内心を言い当てられ、どきりとする。
「馬鹿だなぁー、初春は。そうじゃないよ。
一緒に歩こうよ。私も半分背負うしさ。初春の罪を。
だから一人で背負うなんて寂しいこと思わないでよー」
不覚にも、不覚にも泣かされた。ずるいです。そんなことを言う佐天さんはずるいです。
「……佐天さん、太りました? 重いです」
「んにゃ! 人が良いこといったと思ったのにぃ」
佐天さんは背中から飛び降り、ポカポカ叩いてくる。
「まったく、佐天さんはほんとに可愛いですね」
「んにゃ!」
「重いとか気にする乙女なんて残してるんですから」
「う、初春ぅ、こんにゃろー」
佐天さんとわたしは歩く。この街を一緒に。
一緒に歩いていく。
「佐天さん! Amazonでペニバン買いましたよ!!」
「んにゃ!!」
【とあるういはる(植物)のさてんさん(お持ち帰り)】
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