過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたらしい」
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811: ◆SHpOT25On.[saga]
2011/07/22(金) 22:13:58.19 ID:WEN6jaHmo

孫「・・・おい。」

勇者「お前か、どうした?」

孫「勝負しろ!」

勇者「かけっこでいいのか?」

孫「そうだ!今度は勝つ!」

勇者「もう日暮れなんだけどな・・・。」

孫「ゴールは海岸の目印までだ!いいな!」

勇者「・・・まぁいいか。」

孫「いくぞ!・・・用意!はじめ!!」
ダン!

勇者「―――!」
ダッ!

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目印地点

勇者「あぁ、いいな。荒れている海に、太陽が沈む。」

勇者「波に生まれる陰影が、なんともすばらしい。」

勇者「絵でも描きたくなる。」

ダダダダ!どさぁ!

孫「ヒュー!ヒュー!」

勇者「・・・お疲れ。」

孫「ヒュー!はぁ!くそ!くそぉ!!」

孫「勝てない!!はぁ!はぁ!」

孫「くそぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!!!」

孫「はぁ!はぁ!」

勇者「・・・すこしずつ足が速くなってきているぞ。」

孫「嘘を言うな!はぁ!はぁ!」

勇者「本当だ。俺はずっと数えているからな。」

勇者「・・・ただ足の速さで俺に勝とうとするのは諦めたほうがいい。前提条件から違う。」
勇者(ここに来てわかった。俺の脚の速さは異常だ。体力も。間違いなく人間の領域からはみ出ている。)

孫「いやだ!!!同じにんげんだ!!そういっただろう!!!」
孫「お前がなんだって!俺は勝つ!!二本の足で走っているんだ!!」

孫「絶対に勝つ!!!諦めないぞ!!!はぁ!はぁ!」

勇者「・・・お前を見ていると、すこし気分がいいよ。」
勇者(諦めないその姿勢は、まるで俺を肯定してくれているかのようだ。)

勇者「・・・ありがとうな。」

孫「はぁ!はぁ!意味が!わからない!はぁ!」

勇者「・・・素直に受け取っておけ。ほら。帰るぞ。負ぶってやる。」

孫「!い、いやだ!俺は自分の足で帰る!!はぁ!」

勇者「さっさと帰りたいんだ。」
ガシ!
孫「!離せ!!」

勇者「よっ」
孫「え?」



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