過去ログ - 杏子「あたしの恋はベリーハード」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:37:42.37 ID:pd9i2CU5o
「やっぱり志筑さんはよく分かってるなあ」
上条くんと呼ばれた男子生徒はそう言い、ニヤニヤしながらほむらの後ろに回りこんできた。
ほむらが嫌な雰囲気を感じ取ったと同時に、上条は無言で彼女を羽交い締めにし、その動きを封じた。
その左腕には包帯が巻かれているが、今はそんな事を気にしている場合ではない。
「ひっ…な、何をするんですか…!?」
「へへへっ…なにするんだろうね…?」
「ご安心下さいまし。 とっても楽しいことですわ」
身動きの取れないほむらの眼前に、美しい顔をガチャピンのように醜く歪めた、志筑さんと呼ばれた女生徒が迫ってくる。
何か恐ろしいことが待っているのだと思う。
そしてそれに抗うことの出来ない自分の無力に、ほむらは絶望する事しか出来なかった。
今日一日で、そして行く行くはこの惨めな人生を終えるまで、一体何度絶望をすればいいのだろうか?
ほむらは自分の身に振りかかるであろう途方も無い絶望の総和を予感して身を震わせた後、小さな嗚咽と共に涙を落とした。
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