過去ログ - 杏子「あたしの恋はベリーハード」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:27:35.12 ID:pd9i2CU5o
 プロローグ  プールサイド


「不満そうね。 怖い顔だわ」

 隣にいる暁美ほむらから発せられたその声に、
 今まで遠ざかっていたすべての音が、形を持った知覚として佐倉杏子の神経を一斉に震わせた。
 水音とはしゃぎ声が絡みあい、屋内プールの中で反響している。
 
 視線の先でその音を生み出しているのは、ほむらの恋人、鹿目まどかと、杏子の想い人、美樹さやかだ。 二人は親友同士だった。

「別に不満なんか感じてねえよ」

 言い訳じみていると、自分でも思う。
 杏子はそれを誤魔化すように、目の前で水をかけ合い遊んでいる二人から目を逸らし、
 プールサイドのビーチチェアに寝そべったままテーブルに手を伸ばし、
 冷たく汗をかいたグラスからソフトドリンクをすすり始めた。

「じゃあまどかをそんな嫉妬に満ちた眼で睨まないで頂戴」

 そんな杏子のすべてを見透かしているほむらは、自分が求める事だけを言葉にし、ピシャリと杏子に浴びせかけた。
 その態度には、余裕が感じられる。


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