過去ログ - 杏子「あたしの恋はベリーハード」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:46:33.58 ID:pd9i2CU5o
息遣いまで感じられる距離にその顔が近づいたとき、ほむらの中で何かが壊れた気がした。
そして決定的だったのは、おでことおでこが触れ合ったその瞬間だった。
「ひゃあああああっ!!」
額から高圧電流のような衝撃が体中を駆け巡り、体とは別にあるはずの精神までもが痙攣をしたような気がした。
そして一気に、それら全てが溶け崩れたように弛緩し、ほむらの知覚は快楽で飽和した。
ほむらは浮いている自分を感じていた。
温かい空気に包まれて、手を離した風船のようにどこまでも、どこまでも昇って行きそうな感覚。
こんな快感が、この世に存在したのかと思えるほど、それはほむらにとって未体験ゾーンであった。
ほむらは思った――
こんな感覚が味わえるのならば、たとえ絶望の中にであろうとも、もう少し生きているのも、いいかもしれない。
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