過去ログ - 杏子「あたしの恋はベリーハード」
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/07/01(金) 19:08:55.54 ID:PFs+Giuho
「なになに? 私に出来ることは少ないかも知れないけど、言ってみて!」
まどかは、人の役に立てることが嬉しくて仕方ない、といった風に応じてくれ、
それは欲望に染まったほむらの背筋を罪の意識で容赦なく冷やしまくった。
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2011/07/01(金) 19:09:33.38 ID:PFs+Giuho
「ほむらちゃん、帰ろっか」
今日もまどかと一緒に帰ることができる。
しかも、まどかの家まで付いていくことが出来るのだ!
それは聖典(ノート)を借りに行く約束をしたからであった。
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2011/07/01(金) 19:10:18.23 ID:PFs+Giuho
「ノートを取ってくるから、ちょっと待っててね」
ここがまどかのおうち!
現代風の瀟洒な一戸建て住宅は、その場所は、ほむらの脳内に聖地として記憶をされた。
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2011/07/01(金) 19:10:55.23 ID:PFs+Giuho
「え…と…あの…み、美樹さんは…そのう…」
その沈黙を何とか破ろうと、ほむらは人見知りの口下手を抑えこんで、何とか言葉を紡ごうとした。
しかし、なかなかうまく行かない。
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2011/07/01(金) 19:11:24.99 ID:PFs+Giuho
「お待たせ! ノート、持ってきたよ!」
大量のノートを抱え、二人のもとに戻ってきたまどかは、漂う異常な空気をすぐに察知した。
「どうしたの、ほむらちゃん?」
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2011/07/01(金) 19:12:07.61 ID:PFs+Giuho
「美樹さんに…その…鹿目さんの、家に、入ったこと…あるか、どうか…聞いて、みようと、思ったの…
あの…えっと…だけど、私…緊張して…上手く…その…喋れなくて…」
「うんうん、ちゃんとほむらちゃんの言ってる事、分かるよ。 さやかちゃん、私の家に入ったことあるか、だって」
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2011/07/01(金) 19:12:56.06 ID:PFs+Giuho
「もう、さやかちゃん、酷いよ!
…ごめんね、ほむらちゃん。 さやかちゃんね、悪気はないんだよ。
ただちょっとハッキリものを言い過ぎる性格なだけだから、気にしないでね…」
「う…うん…」
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2011/07/01(金) 19:13:37.50 ID:PFs+Giuho
まどかは、ほむらが見ている前で美樹さやかに連れ去られた。
惨めな敗北感に打ちひしがれ、涙で滲んでいく視界でそれを見送ったほむらの中に、複雑な変化が起こっていた。
まどかの家まで付いていくことが出来、有頂天になり、熱く昂った気持ちが、美樹さやかによって一気に冷まされた。
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2011/07/01(金) 19:14:05.93 ID:PFs+Giuho
それから少しして、まどかとのぎこちない友人関係を続けていたほむらは、彼女との関係に違和感のようなものを感じ始めていた。
「ぐへへえ…まどかがどれくらい成長したか、見てあげるもんねー」
「きゃっ! さやかちゃん、やめて! くすぐったいよ!」
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2011/07/01(金) 19:15:11.92 ID:PFs+Giuho
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52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage saga]
2011/07/01(金) 19:15:59.58 ID:PFs+Giuho
「鹿目さんは、女の子ですから…えっと、美樹さんの、お嫁さんには、なれないと、思います。」
自分こそが、本気でまどかを嫁に欲しいのである。
ほむらは正論を言うたびに追い詰められていくような気がしていたが、そんな自分の事はやはり棚に上げていた。
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